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ザビエル改めxabier。       ポルトガルを紹介します。          ま、旅記録やね。      気楽にいこう。


by xabier

IndieLisboa2006

第3回リスボン国際映画祭。「IndieLisboa2006」。
主要な出展国は4カ国。これに日本が含まれる。

今日観てきたのは、諏訪敦彦監督のデビュー作「2Duo」。会場ほぼ満席。

始めに諏訪監督が舞台挨拶。

【内容】
よう分からん・・・。
疲れた。TVの深夜帯で放送されたら、確実に眠りに落ちる。体力と集中力の要る映画っていうのも面白いんだけどさ。

【諏訪作品】
帰宅後、諏訪敦彦なる監督をググってみた。けっこう有名らしい。断片的に得た情報としては、男女2人の関係を淡々と描くのが特徴(・・で良いのかな。)そして登場する男が常にワガママで、女性の観客には不評であるという話。
これはどうなんだろう。「2Duo」に関しては、いきなり冒頭から、男が女に向かって「金くれよ!」。これはちょっとビビった。でもあんまりハッキリ言うから、ブラックコメディーなのかな、なんて解釈。2Duoの登場人物は、彼氏(ケイ)が天然系で脆い。彼女(ユー)はシッカリしてるようで、やっぱり危うい。それぞれのキャラが異常にも普通にも見えた。この両面性って日本人の典型なのかな?そうだとしたら、「2Duo」のリアリティーって、ものすごいと思う。
脚本無しで演技は役者任せいう製作スタイルらしい。試み自体は斬新なのかもしれないけど、結果として、「で?」っていう感想しか出てこない。内容に満足できない受け手は多いんじゃないかな。

【監督・質疑応答(上映後】
よく分からなかったので、上映後の質疑応答タイムで率直に聞いてみた。2Duoの主題は何か。メッセージ性無き映画が目的だったのか
監督は、かなり丁寧に回答してくれた。
要約させてもらえば、こんな感じ:映画は、観客との対話の媒体ではない。観客各自が感じるところで、映画は別個に成立する。自分(諏訪監督)は自分のために主観的に撮影しただけ。主題やメッセージといったモノは受け手サイドで作るもの」

この回答って、妙にシックリきた。監督が言わんとする所をたぶん理解できたと思う。行き着くところ映画ってそういう存在なのかもしんないなと。娯楽シネマなんかは別だろうけど。要するになんつうか、歌だって自分勝手に解釈して聞くしねぇ。例えば典型的な失恋ソングをアフリカ問題にオーバーラップして泣けてきたりねー。って、そんなヤツいない?い、いるだろ・・ココに(泣)。
とにかく歌も映画も本質は同じってことなのかな。


こうやって率直に質問してみて、丁寧に説明してもらったら、やっぱり嬉しいもんだよね。ちなみに諏訪監督の言ってることが結構難しかったので、ポルトガル人の通訳はやっぱり理解できない。あまり半端に訳されると監督の言葉が台無しなので、そこはxabierがちょっと通訳代役してみたり。面白い経験だった。帰り際、監督にありがとうと言われて、つい嬉しくなって記念撮影までお願いしました。これも気持ちよく承諾してもらったところで、、
ハイ・チーズ♪
そして、
なんちゃってファン完成♪   諏訪様・・・ハァハァ

明日も観てこよかなー。「H Story」。
あまり疲れない作品だと良いんだけど・・・・(←既にファン失格だったり)

Xabier。
# by xabier | 2006-04-26 10:59 | 生活

ジェレス-Gerês-

位置:北部(ブラガから車で東へ約30分)
名産:肉。野ウサギ(coelho)、子ヤギ(cabrito)とか。
特徴:ジェレス国立自然公園。観光地化されてない山脈地帯。

正確には「ジェレス山脈」。Serra de Gerêsで合ってるかな。
「ポルトガルもだいたい見尽くした」と豪語すると、「ココは未だだろ」とポルトガル人に決まって返される場所。仙人に対する挑戦状?おうよ見たるわい。

行ってみました。 ・・・は、半端じゃないっす。

ブラガから、こんな景色を見ながら向かい
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やがてジェレスを流れる河(Rio de Homem)が見える。
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どうやら到着した模様。
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町の一角が、さりげなくプチ・ドブロブニク。
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そして山攻め。岩もカッコイイ。
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山頂をふつうに散歩してる牛。
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やっぱり封鎖ですか・・Com licençaっと。(「失礼します」)
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こんな感じで、山をグルっと。
そうそう。トイレが無いもんだから野ソしちゃいましたけど、大自然よ、見つかる前に綺麗に流しといてくれ(泣)。
ここは山そのものが自然公園。途中で野うさぎもひょっこり登場して大いに感動・・・どころじゃなく、ホテルで早くツーケーを洗いたい心境のオッサンってどうよこれ(鬱)。
途中で、寂れたデッド・タウンにて迷う。(早くツーケーを・・) ふと目が合った老夫婦に道を聞きつつ軽く会話。「時間の流れが違う」っていうけど、そんなレベルじゃなかったなぁ。「道が知りたいの?・・爺さんや代わりに答えておくれ」「うん?なんだよオマエー。そうね、ここ真っ直ぐ行くとダムがあって、近くに市町村もあるんだよ。ここで色々手続きするんだけど、そういやどんな手続きするんだっけ婆さん。そうそう道だっけ。右に曲がってそこから真っ直ぐ行ってもダムが見えるよ。これが中々のダムなんだ。えーとなんだっけ。あ、それから右にずっと進むと住宅地だよ。最近は若い人が減ってね・・、で、何だっけ。そうそう左に曲がって道なりに進むと大きな道路に出てくるから、そこから街に戻って、たぶん表示なんかも出てくるから・・」と長い。いや実はよく分からない。勿論テキトウな訳。だってそもそも老人の話って分かんないよなぁ・・。最後までちゃんと聞く気力が・・。
要するに最後だけ端的に教えっつの(泣)
それでもこのやりとりでkokoro癒されたxabier♪

話は飛ぶけど、知見豊かなご老人を尊重しよう、もっともっと社会に取り込もうって流れがある@Japan。これはちょっと無理があるよねぇ。歳の功っていう一点で老人一緒くたに尊重しようっていう見方は、あまりにもダルイ。論語は年配者を敬えとは教えるけれど、悪平等的に老人全てを敬えとは曰ってない・・はず。つまりモテル爺さんもいりゃ、老人コミュニティーで嫌われてる婆さんだっているだしね。老人なら誰でも尊敬すべきかというと、それはそれで逆差別的な見方になっちゃうんじゃないかな。よく分からないけど、大事なことをシャープに伝えられる老人は、誰からも耳を傾けられるような気がする。
あ、超脱線してる・・。
Vamos voltar a baca fria。(「話戻すっぺ」)

このジェレスという場所は、ポルトガルの夏季保養地といった位置付け。短期・中期滞在用に「住居レンタルします」の表示をたくさん見たので。旅行者用のホテルもちゃんとあって、オフシーズンに行ったせいか1泊料金が半端なく安かった。安リーマンには嬉しい話ですよほんと。それとジェレスからブラガに少し戻った辺りにポウザーダ(Pousada)も。これもオフシーズンのせいか、1泊70~90ユーロ。破格のポウザーダと言えるであらふ。

ポルトガルのバカンスといえば、南部の海が有名。だけじゃなく、北の山っていう選択肢もあるんだね。小さいくせに奥が深いわ、さすがxabierの国。
海も綺麗で自然も豊か、飯もウマイときたもんだ。こんな環境なら、経済が少々ヤバくたって実際気になんないよね(経済は絶望的に悪いという噂も)。すくなくとも経営難で自殺、なんて日本のストレスフルな状況は想像できないだろうなー。
働くことを良しとしない文化。サボタージュと批判するのは簡単だけど、このヨーロッパカフェ文化で説明されるような傾向は、ある種、というか、率直に羨ましい。カフェで2時間ゆっくりできる昼休憩。そんなことが許されるんですかと。コンビニで幕の内買ってきて、PC睨みながら食べなくて良いんですかと。余りにも羨ましいぞと。
グローバル時代にあってルーザー感漂うポルトガルだけど、こういう時代だからこそ、あるがままにあり、しぶとくださく生き残って欲しい。

粘れやポルトガル 

Xabier。
# by xabier | 2006-04-10 00:00 | 旅行

ブラガ-Braga-

位置:ポルトガル北西部。ポルトからさらに北。
特徴:師曰く、「リスボンは楽しみ、コインブラは学び、ポルトは働き、ブラガは祈る」

中規模な都市だけど、この町の隠れファンって結構多いよね。
ポルトで知り合ったフランスのガイも、やがてブラガに惚れて住みついたらしい。それを聞いた当時、「ブラガで祈って暮らしてんの?」って聞いたら(偏見)、「町が落ち着いてて、なんだかとっても暮らしやすいんだよねー」とのこと。
それから1年。
そこは単なる「祈りの町」ではなかった。第六感が良い町だと断言する。うまく言えないけど、居心地の良い空気だったね。

町中心部。
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駅前。
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噴水のある駅前から、レプブリカ広場(Praça da República)が広がる。山が遠めに見えて、水と緑があれば、とにかく良いに決まってる。酔っ払いがケンカしてる絵が似合わない町だね、ココは。良い画像が無いのが残念。

祈りの中心はカテドラル(Sé)。
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キリスト昇天を描いた祭壇が見事。

ド派手なマヌエル様式。ややピンボケでも掲載。
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圧巻なのは、郊外のボン・ジェズス(Bom Jesus)。キリスト教の巡礼地。
恐らく巡礼の流れとしては、


底辺のブラガから400mの階段を登って登って・・・
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頂点に教会がドーン。嗚呼マリア様!ここは天上界だあああ!!
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という感じでしょうか。400mの階段の途中に、視覚、聴覚、嗅覚など、色んな感覚の「泉」があります。信仰深い人は、祈りながらこの階段をゆっくり踏みしめていくんだろうね。

xabier?エェ、もちろん車です。
ラクして着いたくせに、泊まるとこは一流。これオレ流。
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"Hotel do Elevador"。エレベーター・ホテルかよ!ファミコンのエレベーターアクション思い出すなぁ。
関係ないけど、元祖ファミコンのソフトといえばドラクエ1。ドラクエ1といえばホイミ。なぜホイミなんだ・・・。鉄拳チンミまで思い出したじゃねか。チンミって何だよ!!
で、このホテルの夜景。まさに100万ユーロの夜景。カステロブランコっていう田舎町でも夜景は綺麗だったなぁー。ジョゼ・カステロブランコというオカマの有名人がいるけど、ここ出身なのかな。いや、きっと関係ない・・。
脱線が多い。。とにかく、ホテル。窓からテラスから、さらにバスタブから、ガッツリ夜景を堪能できました。なお、全室がブラガの町を見下ろす向き。うち5室がテラス付きかな。
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さて。周りに何も無いからホテルのレストランでディナー。
デザートはビュッフェ。
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このレストランも、やっぱり夜景がスゴイ。
でもxabierはこのホテルに泊まるわけで、部屋から同じ夜景が見えるわけよ。アドバンテージに欠ける。ウェイター達も珍しく気取ってるポルトガル人ばっかでしたね。そしてデザート激甘・・。ホテルは良かったんだけどねぇ。とにかくボン・ジェズスで一泊する予定の方は、下のロータリー付近のマックでスルーしとくと良いんじゃないかな。マックを晩飯にするのが苦手じゃない人なら。そして、ポルトガルには照り焼きバーガーが無いのであしからず。

Xabier。
# by xabier | 2006-04-08 00:00 | 旅行

バルセロス-Barcelos-

位置:北西部。
名産:雄鶏の置物。
特徴:雄鶏のエピソード、木曜の露天市場。 

鶏の置物は、もはや「ポルトガルの土産」として定着。つまりこの置物は何処でも買えるから、バルセロスでわざわざ購入する必要はない。むしろリスボンのデザインショップで捜す方が良いよね。可愛いデザインも多いしさー。

さてxabier。初めてのバルセロス。
いきなり3体も買っちゃいました♪グヘヘ。(テキトウな上、ミーハーです)
だって1体2ユーロだよ!そりゃ交渉した上の値段だけど、悪くない値段だよね!!ま、要するに質が・・っていう話なんだけど(泣)

毎週木曜日の巨大な露天市(Feira)は見応え十分。
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鶏の置物はもちろん、服、陶器、金具、寝具、食べ物、なんでもある。特に野菜、果物が充実かな。ところでxabierが向かった日は、思いっきり雨。ついてないね。しかし雨ニモ・メゲズ露天市は強引に開催されてたわけですよ。野菜なんてもう完全に野ざらしのずぶ濡れ。でも家具系は、さすがにテントでしっかり防水されてたね。そりゃそや、木製の家具なんか濡れたらアウトやもんなー。なんて思ってると、さっそくソファがずぶ濡れの光景に遭遇。こういう天然系のオチがいかにもポルトガルらしくて良い。

ところで露天市で売ってる人達。地元民かと思いきや、近郊からの出稼ぎ者が多いそう。野菜や果物も、少し離れた村の農家がココまで売りに来てるそうで。
でも残ったらどうするの?鮮度落ちるし、捨てるの?
聞いてみたら、明日(金曜)は隣町のヴィアナ・ド・カステロで同じように露天市をやるらしい。このパターンを毎週繰り返してるんだから面白いよね。

*ブラガとバルセロスの間に高速道路が完成。これで片道15分で行ける。
 サクっと行ってサクっと帰るべし。

Xabier。
# by xabier | 2006-04-08 00:00 | 旅行

セジンブラ-Sesimbra-

位置:リスボンの南
名産:魚介類
特徴:落ち着いた漁村。

穴場感のないリスボン近郊の町だけど、すごく好きなので投稿してみよう。「漁村」ってポルトガルにもたくさんあるけど、この町の歴史はけっこう面白い。
12世紀、イスラム教徒と戦って疲労したセジンブラは、町を建て直すために漁村に特権を与えたらしい。そして、城のある山側は錆びれ、海岸部が発達したという話。

なるほど海岸部は発達してる。でもナザレやセトゥバルと比べると、規模も小さいし落ち着いてるね。山側の方は、過去に天井が落ちたという教会と、石の城壁が目立つくらいで少し淋しい。それでも綺麗な海岸部を一望できるから、登ってみる価値は大あり(徒歩は困難)
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魚、炭火焼き。
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ランチ。
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このレストラン(名前:忘却。位置:海岸沿いの見張り台前)、何がすごいって、狭い路地裏に厚かましくテラス構えてるんだよね。100%地元な人がマイペースに横を通り過ぎたりして、すごい面白かった。地元人に同化した気分になれて気持ちよかったなー。ココ大正解。
海岸沿い(beira-mar)のレストランはどこもウマイと思うけど、安そうなこじんまりした店がお勧めかな。観光客ターゲットの店は、やけに高い気がする。見た目も高級そうなんだけど、味はそんなに変わらないと思う(どこも同じように新鮮な魚を似たような炭で焼くんだから)
そして、知る人ぞ知るワッフル屋。場所は、やっぱり海岸沿いの見張り台前。ココは週末しか開いてません。絹のようなワッフル生地に、チョコレートと生クリームがたっぷり。これはカナリ・キテマス!

城壁からの景色。
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山側のCemitério(共同墓地)。
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城壁に守られて抜群のロケーションで埋まってる方たち。
死後もきっとご満足ですね。アーメン・ヌ

Xabier。
# by xabier | 2006-03-02 00:00 | 旅行